2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

アジアに生きる「私」

韓国前大統領・金大中さんの講演を聞いてきた。民主化運動をめぐる受難、南北首脳会談の実現、ノーベル平和賞の受賞など、20世紀のアジアを象徴する一人なだけに貴重な機会だった。彼を眺めながら、彼がどのような人と出逢ってきたのかと想いを巡らしたりも…

鈴木謙介『カーニヴァル化する社会』講談社現代新書、2005年

ユニクロ化したブックカバーになってから初めて購入した現代新書。うーん、やっぱりフォントの選択と扱い方が凡庸なんだと思う。背表紙の白抜きは特に厳しい…。本の中身が何であれ、ブックカバーが何色であれ、文字を「文字」たらしめるフォントの現前性は侮…

社会化したカーニヴァル

年に2回、お台場の国際展示場で開催されるクリエイター・フェスティバルに「デザイン・フェスタ」というものがある。出品条件は作品がオリジナルであることのみで審査はない。これはこれで面白さと難しさを抱えているのだが、スターやアーティストを積極的…

本田由紀『若者と仕事:「学校経由の就職」を超えて』東京大学出版会、2005年

まずは装丁カバーでお気に入り。若年労働問題は後回しにしようと思いつつも、やはり購入&読了。修士に入学した時は、研究フィールドをクリエイター系の専門学校にしようと思っていたので、その関係から本田さんを知った。僕とは方法論的関心の違いはあるも…

Tシャツ考

Tシャツが好きだ。しかし、文字柄はかなり照れくさい。妙にメッセージ性が高かったりするとなおさら厳しい。だから僕は必ず図形柄ものを選ぶ。そのほうが楽に着られるからだ。 ところで、なぜ、Tシャツにはメッセージを書き込みものが多いのだろうか?ふと…

「特集:下北沢は終わらない」『SWITCH』2005年5月、SWITCH PUBLISHING

確かに「ZOO」や「SLITZ」などのクラブや、「Que」や「屋根裏」などのライブハウスなどでの想い出(曽我部恵一+向井秀徳「うたとギター日和」)もあるとは思うのだが、個人的には、原田郁子としまおまほの「カラフル日和」が面白かった。しまおまほが高校生…

銀座にて。

ノートパソコンが逝ってしまった…。銀座のアップルストアに持ち込んだところ、2回目のロジックボード交換を宣告される。apple care protectionに入っていたので金額的には助かるが、ハードディスクの初期化だけはなんとしても回避されたい。私の4月よ、消…

「15秒のエンタテイメント CMはこんなに楽しめる」『Invitation』2005年5月、ぴあ

『SWICTH』(2005年5月号)を探していたら偶然発見。「CMを、映画や音楽と同じように楽しむための特集」という一言が、現在の私たちにとっての広告が何であるのかを意味している。上の議論の延長でいえば、CMもまたその内容=コンテンツ性(→作品化)だけが…

ブロガーとコピーライター

コタツをしまい、冬服をクリーニングに出した。半年後には笑っていよう。そして「凸と凹の間」も模様替え。前のデザインの不満点は、引用部分が斜線になって読みにくかったこと。ブログでの引用は、枠入りのほうが読みやすい。 自分でウェブサイトを作ってい…

「特集:公共性を問う」『現代思想』2005年5月、青土社

昨年末くらいから「はてな」周辺でも盛り上がっていた下北沢の再開発。上のような個人的な思い入れはひとまず置いて、金子賢三「街に生きる」、志田歩「下北沢をめぐるネヴァーエンディング・ストーリー」、木村和穂「単なる道路問題ではない」を読む。まず…

耳を澄ませば…下北沢

「なんだかここは独特だな」と思ったのは高校生の時。渋谷のチーマーやコギャルよりも、下北沢の音楽野郎や演劇人のほうが親しみを感じられた。「長髪・バンダナ・ヘインズTシャツ&皮ジャン・ベルボトム・ワーキングブーツ」の渋カジと、「短髪・ハンチン…