2004-10-01から1ヶ月間の記事一覧

便利な言葉は無くならない。

便利な言葉とは、どんな文脈でも恣意的に意味を与えることでなんとかその場をやり過ごせるマジックワードのことである。「感性」や「センス」についてはまだまだ悩み中なのですが、ふと「ロック」もなかなか都合良く使えるなと思った。 「ロック」は格好悪い…

科学は他人事か

金森修さんの「時流自論」(朝日新聞2004年10月24日朝刊)に、「科学は他人事か」との表題で知をめぐる専門家と非専門家の関係の話がある。ある出来事をめぐって専門知が必要とされる場合に、誰がそれをどのように語るのかに敏感にならざるをえないという話…

広告の批評について

広告制作者の戦後史を書いているので、関連する雑誌はそれなりに眼を通している。この手の雑誌の量や売上がピークを迎えるのは1980年代で、広告が読みこまれると同時に広告の裏側や広告制作者が読みこまれる対象になるのはこの頃のこと。『広告批評』が創刊…

監視社会をめぐって

継続してお話を聞ける機会は滅多にないと思い、東浩紀さんのゼミに出ている。かつて村上隆や雑誌『広告』周辺で賑やかだった「スーパーフラット」はもう誰もいわないなーなんて思いつつ。とにかく『動物化するポストモダン:オタクからみた日本社会』(講談…