Ｔシャツ考

　Ｔシャツが好きだ。しかし、文字柄はかなり照れくさい。妙にメッセージ性が高かったりするとなおさら厳しい。だから僕は必ず図形柄ものを選ぶ。そのほうが楽に着られるからだ。
　ところで、なぜ、Ｔシャツにはメッセージを書き込みものが多いのだろうか？ふと、これもまた、表現＝文字言語化が常態化した風景の一つなのではないかとも思う。新聞プリントみたいなものや、インターネット初期にはhtmlコードを模様にしているもの、またまた「STAFF」と大きくプリントされたものなんかもあった。
　「文字が図化しているのだから関係ないじゃん！」という考え方もあるかもしれない。しかし、どうもそれは「本当はこれはこういう意味なんだよ…」という辿り着くべき真意みたいなものを正当化しているようにも思える。そういうわけで、意味の読みとりゲームをちょっとは回避しやすい、図形柄のほうが僕は好きなのだ。
　というわけで、渋谷道玄坂から川崎チネチッタに移動した「プロジェット」（http://www.progetto.co.jp/）のＴシャツフェアで一着購入。