下北沢で発表。

 書類作成に苦悩する日々。酒の機会が増えた。そして、飲んだ勢いで文章を書くようになった。少々の量であれば、集中力をあげてくれる(短時間に限るが)。お気に入りは、ジントニック
 
 6月末から7月初めに下北沢界隈で行われるカルチュラル・タイフーンhttp://www.cultural-typhoon.org/で発表します。基本的には修士論文の分析編の一部で、ナショナリズム系?のセッションになります。詳細と報告概要は以下の通り。場合によっては、英語発表か(無理…)。また、概要は会合の主旨にそれなりに合わせるべく「文化研究」的に書いてあります。お暇でしたら、いらしてくださいませ。
 

第4回 カルチュラル・タイフーン 2006 in 下北沢
日時 2006年6月30日(金)、7月1日(土)、2日(日)
場所 下北沢成徳高等学校ほか ※詳細は後日発表
http://www.cultural-typhoon.org/jp/program.html

日時:7月2日(日)14時45分〜16時45分
会場:下北沢成徳高等学校 教室(1)
セッション名:「日本」の文化と「空間」への問い(仮)
・Chang, Shih-Yun;National Taiwan Normal University, Gradute Institute of Mass Communication;報告者
報告タイトル「Change and persistence of Doujinshi culture in Taiwan: Hybridiation and commodification of subculture」
・TkT DESPINA SFAKIOTAKI;OULU UNIVERSITY;報告者
報告タイトル「Analysis of Movement in Sequential Space: the Traditional Japanese Tea and Stroll garden; the contemporary Japanese city」
・加島卓;東京大学大学院学際情報学府;報告者;
報告タイトル「「日本文化」としての亀倉雄策:「反_模倣」としての「個性」」
・新倉 貴仁;東京大学大学院学際情報学府;報告者
報告タイトル「言説としてのナショナリズム ―「想像の共同体」、その可能性の中心―」

▼加島卓「「日本文化」としての亀倉雄策:「反_模倣」としての「個性」」
 亀倉雄策は、東京五輪の公式ポスター他を制作したグラフィック・デザイナーとして知られている。その亀倉は「世界の認めたジャパンデザインの象徴」というように、「日本」を代表するデザイナーとして取り上げられることが多い。しかしながら、世界的言語としてのモダンデザイン=「西洋」を志向する亀倉にとって「日本」とは逃避の対象でもあった。亀倉とは、一方で「日本」を語り、もう一方では「西洋」を積極的に受容する「ハイブリッド」的な状況のなかで、デザイナーとしてのアイデンティティを獲得していった者なのである。
 本報告は、1960年前後の亀倉がしばしば言及した「個性」や「模倣」に焦点を当て、デザイナーとしてアイデンティティを形成していく過程が「日本文化論」的言説といかなる共犯関係にあったのかを明らかにするものである。クリエイターという生き方が奨励される現代社会の「文化ナショナリズム」的な問題に少しでも接近することが本報告の目指すところである。

 昨年9月の講演の時にも思ったのだが、「言説分析」は口頭発表に全く向いていない方法論である。言説分析はじっくりと「読む」ものであり、グラフや写真を多用した綺麗なパワーポイントで「見る」ものではない。とにかくも、以下を待ちに待って購入。