『AERA』朝日新聞社、2005年2月28日

 週刊誌は、読みたい特集が多ければ買う。今回は「素顔の「電車男」たち」と「お勉強こそリスクヘッジ」。▼「負け犬」だけでなく「電車男」も「勝ち組」という意味では同じ。要するに、そのように名乗れないからこそ、それを名乗る言説が流行するということか。どうでもいいことかもしれないが、男子校で女子にモテない人と共学校で女子にモテない人とでは、どちらが幸せな高校時代だろうかと思った。▼「学びたがりの30代」は少なくないはずだ。経営学的素養が社会に重要であることに間違いないと思うが、現在の進学ブームはここに焦点化しまっている。しかし、何のために学ぶのだろうか。なぜ大学院でなくてはならないのか。もう一度学士入学してみること。そして、それを積極的に評価してあげること。それが学問と社会の両方の価値を上げるためには必要なことではないか。強化が必要なのは、大学院以前の大学ではないだろうか。▼以下は、電車での読書用に購入。

やりなおし教養講座    NTT出版ライブラリーレゾナント005

やりなおし教養講座 NTT出版ライブラリーレゾナント005

僕の叔父さん 網野善彦 (集英社新書)

僕の叔父さん 網野善彦 (集英社新書)

桜が創った「日本」―ソメイヨシノ 起源への旅 (岩波新書)

桜が創った「日本」―ソメイヨシノ 起源への旅 (岩波新書)

影絵の戦い―9・11以降のイメージ空間

影絵の戦い―9・11以降のイメージ空間

悪について (岩波新書)

悪について (岩波新書)

物語の哲学 (岩波現代文庫)

物語の哲学 (岩波現代文庫)