2004-03-12から1日間の記事一覧

ジャック・ブレーブス著、岡部英雄/本郷均訳『合理性とシニシズム 現代理性批判の迷宮』、法政大学出版会、2004年

「シニシズム」とあるとついつい手にとってしまう。その程度の理解(?)でしかないのだが、僕的には「シニシズム」がもつ「希望のなさ、目的のなさ、諦念、無関心」が生み出す「何でもかまわない」的「相対主義」を、メディアと人間の関わり方で考えてみた…

鶴見俊輔、上野千鶴子、小熊英二『戦争が遺したもの 鶴見俊輔に戦後世代が聞く』、新曜社、2004年

東大が嫌いな人間は少なくないと思うが、鶴見俊輔はそれを電車の中で大声で表明していたという話を聞いたことがある。ある時は自由主義に、またある時は軍国主義に従順たろうとするしたたかな「知識人」=「学校エリート」を生産し続けた装置として東大が鶴…

前川修『痕跡の光学 ヴァルター・ベンヤミンの「視覚的無意識」について』、晃洋書房、2004年

いわゆる博論本には「誰が買うのだろうのか」という素朴な疑問をもちかねない値段設定が多い。きっと僕みたいな貧乏学生は博論本のマーケティングターゲットには含まれていないんだろう。値段だけで判断すれば、より広範に「読まれること」よりも図書館に「…

「プロレス化」の帰結

何かが飛んでいる・・・。も、もしかして「アレ」では?映像をみていない僕はそれが何なのかを知らないが、あえて2つの解釈をしてみよう。「アレ」が画像右の人間によって騎馬戦のように取り上げられたのか、それともこの事態への怒りの表明として議長席に…