『SURVIVE STYLE 5+』ブレーン10月号別冊、2004年

 ああ、そういえばTUGBOAT多田琢さんが映画を作ったとかなんとかは聞いていた…と思っていたらなんと「別冊」まで出ています。正直なところをいうと、予告編をみたかぎりでは映画の内容にはあんまり関心がないです(小泉今日子演じるCMプランナーがどれだけその職業を相対化しているのかは興味深いけれども)。僕にとってこの映画は「広告制作者が映画を作りましたよ」とそれをかなり前面にだして「広告」しているところが興味深い。この映画がどのようにメディアで紹介されているのかをちょっと意識すれば、誰でもそのことが分かるようにしてあるし。だからこの映画は「広告制作者」であることを作品においてだけでなく、メタなレベルでも「広告」しているトリッキーな映画といえるかな。現在、クリエイターとして働くことがどのように想像されているのかをこれをめぐる議論から知れるのでとてもいいネタです。
※参考
・SURVIVE STYLE 5+(予告編在り)
http://ss5.goo.ne.jp/index_f.html
・『SURVIVE STYLE 5+』(別冊の目次)
http://www.sendenkaigi.com/books/survivestyle5.html