「「冬ソナ好き」の自分が好き:サブch」

 40代のある女性は、「ヨン様ファンでもなければ、純愛にあこがれたわけでも、筋に引き込まれたわけでもない」。「冬ソナが好きな自分が好きだったのかもしれない」とぼんやり気がついたという。「私の中で冬ソナと似ているのはね、スマップ」という彼女は正直だと思う。「冬ソナ」が「好き」ということ≪形式≫で、他者との接続がより開かれることが彼女のリアリティかもしれず、そのドラマにおける≪内容≫は、他者との接続を切り開くための結節点かもしれないのだ。現代において人気ドラマを楽しむということは、その内容を解釈するコミュニティというよりも、それを視聴するという事実によって接続されるコミュニティを強化するという意味で重要なネタだと思う。