再会…。

 ながーい道のりも、残すところはあと2週間。分析の甘さ、自分の能力の限界、へんてこな文章に凹まされている間に、20代と「あばよ」してしまった。いい、今はこれでいい…。
 
 昼食の後は、少しでもいいので外出することにしている。これを省略すると、夕方から夜にかけて集中力が極端に落ちてしまい、夜はほとんど何もできなくなる。こうなった時には、お香を焚き、アンビエントミュージックを流し、ひたすらリラックスに努める。どんなことに没頭しても、自分と楽しく付き合うことは大事大事。
 
 古本屋で絶版本を見つけた時は、本当に嬉しい。もう5年弱探し続けても出てこなかった、アルベルト・メルッチの『現在に生きる遊牧民新しい公共空間の創出に向けて』を散歩途中に近所で発見した。いますぐ読むものではないが、これは「良いサイン」なのだと思いたい(笑)。アマゾンでの中古は14000円だったのだが、その五分の一程度で購入。値段だけでなく、発見そのものが幸運としか言いようがない。
 
 思い返せば、このメルッチの本を探し始めた頃からいろいろと学術書を読むようになった。その頃は「公共圏」と「メディア・リテラシー」が云々…などと随分と緩いことを言っていた(今もその延長なのだが)。修士論文の「あとがき」のネタとしてはちょっと弱いが、ある意味で思い出深い本との再会であった。その頃の自分のためにも頑張ろう。
 
 本年もお世話になりました。よいお年でありますように。

現在に生きる遊牧民(ノマド)―新しい公共空間の創出に向けて

現在に生きる遊牧民(ノマド)―新しい公共空間の創出に向けて