2004-04-19から1日間の記事一覧

石原千秋、富山太佳夫、沼野充義「カルチュラル・スタディーズ再考」『文学』第5巻第2号、岩波書店、2004年3-4月

「カルスタ仕立てのポスコロ風味」は語る、○○は「構築されたもにすぎない」と。確かにこの手の論文は多い。最初の数行を読んだ途端に浮かび上がってくる国民国家批判。こうした先読みを誘導する論文はもはや読者にとってネタでしかない。こうしてネタの差異…

引用すればするほど…

やたらと説教くさい映画「イノセンス」のことはあまり覚えていない。一つ感想を言うのなら、ポピュラーカルチャーの隙間に滑り込む「知識なるもの」の前のめりな語り方にはちょいと違和感を覚えた。いやいや、きっと士郎正宗や押井守はものすごく勉強したに…