コロナ禍6年目。もはやそんな感覚すらなくなってしまった。消毒液を設置しているお店はわずかで、見つけてペダルを踏んでもスカスカな場合が多い。インフルエンザの流行もあってマスクの着用は続けたが、かなりの少数派になった。
観光客増加の勢いは止まらず、都心へ行きたいとはますます思わなくなった。生活リズムが大きく変わったこともあり、ミュージアムや映画館、ライブへ行く回数も減った。いろいろと気持ちを切り替える必要もあり、30代半ばから使っていたリュックとメガネ(遠近両用に!)は買い換えることに。いよいよ50代に突入、白髪も増えてきた。
新しい職場は3年目。学部ゼミにグループ作業を導入したら想定よりも上手く進み、学部生のポテンシャルを活かせているように感じた。前の職場ではゼミで卒論指導をする必要もあり個人報告を中心にしていたが、新しい職場ではゼミと卒論指導で単位が分かれている。最初はこれに戸惑い苦労したが、ゼミではグループ作業、卒論指導では個人作業に分けることにした。こうした方針変更って、3年くらいはかかるものですね…
前の職場では教育と研究を区別し、読書時間の確保に努めることができた。新しい職場は大学院ゼミもあるので、教育と研究を区別するほどの余裕がなくなり、授業のなかで研究書を読むようになった。その結果、面白そうな新刊をさっと読んで感想をつぶやく機会が減ってしまったのが悲しい。来年度からは管理職の予定なので、ますます読書時間の確保が課題になるかも…
今年の業績は以下の通り。
(1)査読付き論文
・「メディアの寿命と計画的陳腐化:メディア考古学とデザイン史の視点から」『メディア研究』(第107号)日本メディア学会、2025年9月、pp.73-91、https://doi.org/10.24460/jamsmedia.107.0_73
(2)書籍
・「学生街としての多摩——学園都市八王子の戦後史」+「多摩都市モノレールという夢」、塚田修一・松田美佐(編)『大学的多摩ガイド』昭和堂、2025年4月、pp.37-50、pp.139-142、http://www.showado-kyoto.jp/book/b656844.html
(3)書評
・「弱い規範のメディア史——田中大介『電車で怒られた!「社会の縮図」としての鉄道マナー史』(光文社新書、2024年)への書評論文——」『社会学ジャーナル』(No.50)筑波大学社会学研究室、2025年3月、pp.65-73、https://tsukuba.repo.nii.ac.jp/records/2014881
・「書評:遠藤薫 編『現代日本の〈国家意識〉とアジア——二つの東京オリンピックから考える』」『社会学評論』(301、vol.76/No.1)、日本社会学会、2025年6月、pp.102-103
(4)その他
・「デザインと社会 構造と揺らぎ」『DESIGN AND PEOPLE』(No.2)、コンセント、2025年8月、pp.140-155、https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000037.000027489.html
・「メディア研究室訪問:筑波大学 加島卓ゼミ 文献とフィールドワークを通してメディアやデザインを考察する」『広報会議』(No.203)、2025年12月号、https://www.sendenkaigi.com/marketing/media/kouhoukaigi/wt5r5g_x74ie/
(6)メディア出演やイベント
・(ラジオ出演)「大阪・関西万博まであと2日。なぜ、いま万博を開くのか?その経緯と意義を追う」『荻上チキ・Session』(2025年4月11日、TBSラジオ)、https://www.tbsradio.jp/articles/94889/
・(トークイベント登壇)、『DESIGN AND PEOPLE Issue No. 2|他者たちとどう生きるか』刊行記念トークイベント「教授たちと新しいデザイン学を考える」(2025年10月7日、青山ブックセンター)、https://www.concentinc.jp/news-event/seminar/2025/09/design-and-people-02-aoyamaabc1007/
査読付き論文が掲載されたのが嬉しい。これをきっかけに出版企画が複数立ち上がり、単著の企画は三つになった(『デザイン史の名著(仮)』『社会学ならデザインをどう論じるか(仮)』『計画的陳腐化(仮)』)。スランプを脱出できたかどうかは微妙なのだが、ある程度の立て直しはできたと思う。今までとは異なる生活リズムでも本の執筆は進めていきたい。
今年もいろいろありましたが、とにかく健康に過ごせたことに感謝。「引っ越ししてないの?」と驚かれますが、まだまだ私はトーキョーの西側にいようと思います。
本年もお世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。