五輪エンブレム委員会とコンセプト

 2015年9月16日に発足した「東京2020エンブレム選考に向けた準備会」は、9月18日、21日、24日の三回の会合を経て、9月28日に組織委員会の理事会を経て「エンブレム委員会」を設置することになった。組織委員会によれば、「準備会では当初の目的としていた基本方針には踏み込まず、前回の失敗を踏まえた論点整理のみ」に留まり、宮田座長は「今回まとめた論点を、改めて委員会の委員と議論し、最終的なものにしていきたい」と語っていたので(http://www.sankei.com/sports/news/150924/spo1509240047-n1.html)、選考の基本方針は今後のエンブレム委員会で決められていくことになる。9月28日に発表されたメンバー、ポイント、論点、コメントは以下の通りである。

▼メンバー(2015年9月29日発表)
[委員長]宮田亮平(東京藝術大学学長)、今中博之(社会福祉法人素王会理事長)、榎本了壱(クリエイティブディレクター/京都造形芸術大学客員教授)、王貞治福岡ソフトバンクホークス株式会社取締役会長/一般財団法人世界少年野球推進財団理事長)、柏木博(武蔵野美術大学教授)、志賀俊之日産自動車株式会社取締役副会長)、杉山愛(スポーツコメンテーター/元プロテニス選手)、田口亜希(パラリンピック射撃日本代表/一般社団法人パラリンピアンズ協会理事)、但木敬一(弁護士/元検事総長)、田中里沙(「宣伝会議」取締役副社長兼編集室長)、夏野剛慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特別招聘教授)、西崎芽衣(一般社団法人ならはみらい事務局(立命館大学休学中))、長谷川祐子東京都現代美術館チーフキュレーター/多摩美術大学教授)、林いづみ(桜坂法律事務所弁護士)、フミ・ササダ(株式会社ブラビス・インターナショナル 代表取締役社長)、松井冬子日本画家)、松下計(東京藝術大学教授)、マリ・クリスティーヌ(異文化コミュニケーター)、山本浩(法政大学スポーツ健康学部教授)
※2015年10月16日追加メンバー:勝井三雄(グラフィックデザイナー)、中西元男(デザインコンサルタント/PAOSグループ(東京・上海)代表)
▼今後の選考において踏まえるべきポイント
・エンブレムの考え方:国民的行事のエンブレムであることを強く意識して、エンブレムにどのような思いをこめるのか基本的なコンセプトを検討し、それを明確に伝える。
・応募要件:できる限り広く国民参加できる仕組みを用意する必要がある。一方で、応募数が非常に多くなることが考えられ、選考に係る時間やコストについても考慮が必要。
・審査方法:プロセスについて、できる限り情報発信を行う必要がある。特に審査の過程で国民が参加できるような手法を検討したい。また、商標、著作権への対応や、ネット対応なども専門的観点から検討する必要がある。
▼エンブレムの考え方と応募要件について、検討すべき具体的な論点
・エンブレムの考え方:基本的なコンセプトをどのようにするか、大会ビジョンとはどう結びつけるのかなどを検討する必要がある。
・応募要件:できるだけ広く応募できるようにするとして、年齢や国籍の要件をどうするか、応募期間や提出方法はどうするかなどを早急に検討しなければならない。
東京2020エンブレム委員会 宮田委員長コメント
今後発足するエンブレム委員会においては、本日理事会で了承された案をたたき台として、透明性の高い議論と手続のうちに、皆様に愛され、ときめきを共有し、世界に発信できるような新たなエンブレムを作っていきたいと考えております。
https://tokyo2020.jp/jp/news/index.php?mode=page&id=1475

 なおここまでの経緯として、準備会は「新エンブレムを作るのが第一で検証だけが目的ではない」という立場であり、「準備会として佐野氏や前回の審査委員会の永井一正代表を呼んで聞き取りを行うことは否定」していた(http://www.nikkansports.com/general/news/1541912.html)。また旧案については、リエージュ劇場が国際オリンピック委員会(IOC)に使用差し止めを求めた訴えを9月21日に取り下げる方針を示した一方で、デザイナーのオリビエ・ドビ氏は訴訟を続ける方向である(http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG22H2M_S5A920C1000000/)。

 さらに、組織委員会が選考過程でいかなる役割を果たしていたのかも『朝日新聞』(2015年9月28日朝刊)の取材で明らかにされ始めた。旧案の原案に対して「若干類似する作品が見つかった」という指摘だけではなく、「これはおかしい。日の丸を足元に置くなんて」という意見が組織委員会の内部から出ていたようである。そして、これらを踏まえて作成された修正案に対して「躍動感がなくなった」と、森喜朗会長及び武藤敏郎事務総長が述べていたのである。そこで最終案が再度示されることになったのだが、こうした調整を行ったこと自体が組織委員会から審査委員会へ知らされていなかったというわけである(http://www.asahi.com/articles/ASH9W5Q3GH9WUTQP02L.html)。

 要するに、クライアントである組織委員会は審査委員会の役割を明確にしないまま選考を進めていた。だからこそ、「真剣に検討し選んだものは、いちばん最初の原案であるので、ここについてはそのプロセスを経ていない」(平野敬子審査委員)という意見も出たわけである。最終的には平野敬子を除く7名の審査委員が承諾することで旧案の決定に至るわけだが、原案から最終案に至るまでの手続きに不備があったと言わざるをえない形である。

 ここまでを踏まえ、9月29日に第1回エンブレム委員会が開催された。旧エンブレムでは組織委員会が応募要項策定と審査委員の選任を行い、審査委員会が条件付き公募(デザイン賞を複数受賞したデザイナーが対象)によって審査(104点)を行っていたが、新エンブレムではエンブレム委員会が「再選考の準備会」→「エンブレム委員の選出」→「基本コンセプト、応募要項、審査方法の策定」→「幅広く募集」→「審査」という流れを管理することになる(『東京新聞』2015年9月30日)。組織委員会としては、クライアントとしての態度を明確にすることもエンブレム委員会の役割に組み込み、そのニーズに適ったデザインを選考するという形になっている。現時点では、10月中旬から公募を始め、2016年春には新エンブレムを決定することが目指されている。

 なお、組織委員会は「エンブレム選考特設ページ #東京2020エンブレム」(https://tokyo2020.jp/jp/emblem-selection/)を設け、そのなかで「エンブレムの選定に関するアンケート」(2015年9月29日〜10月4日、https://www.facebook.com/tokyo2020.jp/posts/878859008871404)を実施し始めた。「アンケート結果は、エンブレム委員会に提出いたします」と書かれた質問内容は、以下の通りである。

【みなさまの声をお聞かせください】
 第1回エンブレム委員会において、エンブレムに込めるべき想いについて議論を行いました。その基本となる東京2020大会の“大会ビジョン”は以下の画像にある通りです。この“3つの基本コンセプト”のうち、大会エンブレムのイメージとして、どれが最もふさわしいと思いますか?クリックまたはタップでお答えください。
アンケート期間:2015年9月29日(火)〜10月4日(日)
※アンケート結果は、エンブレム委員会に提出いたします。
「スポーツには世界と未来を変える力がある。1964年の東京大会は日本を大きく変えた。2020年の東京大会は「すべての人が自己ベストを目指し(全員が自己ベスト)」、「一人ひとりが互いを認め合い(多様性と調和)」、「そして、未来につなげよう(未来への継承)」を3つの基本コンセプトとし、史上最もイノベーティブで世界にポジティブな改革をもたらす大会とする」
1.「全員が自己ベスト」
2.「多様性と調和」
3.「未来への継承」
https://www.facebook.com/tokyo2020.jp/posts/878859008871404

 先にも述べたように、組織委員会は「基本コンセプト」の策定もエンブレム委員会に委ねている。だから、このようなアンケートも行われる。しかし、組織委員会がクライアントとしてコンセプトを決められないようでは困る(笑)。

 組織委員会がクライアントとしての態度を明確にするためには、コンセプトに対しての説明責任を引き受ける必要がある。というのも、そもそもオリンピック・パラリンピックの主催者に組織委員会は名を連ねているからである。したがって、クライアント=組織委員会としてコンセプトを明確にし、その上で市民も含めた広い公募を行い、応募者はクライアント=組織委員会が示したコンセプトにどう応えたのかという「もっともらしさ」を説明し、競えばよい。またエンブレム委員会の多様な顔ぶれは、ここでの「もっともらしさ」を複数案にまで絞り込むために活用すればよい。というか、そこまでしかできないと思う。

 もっと市民参加が必要ならば、その次のタイミングである。クライアント=組織委員会が示したコンセプトが明確であり、それに対応した応募案をエンブレム委員会が絞り込み、複数の「もっともらしさ」のなかから市民投票をした上で、クライアント=組織委員会が最終決定を行う。これで最善のデザインが選ばれるとはとても思えないのだが、旧エンブレムのように専門家に全てを委ねるのではなく、新エンブレムに市民参加の回路を組み込もうとすれば、このようなやり方にもなる。

 『クローズアップ現代』(2015年9月3日)に出演した時に、「どこまでを専門性として認めるかをみんなで考えていくのが重要」と話した。このように言うのは簡単なのだが(笑)、どの水準でどのように市民が関わるのかはその都度考えていかなくてはならない。新エンブレムに関していえば、応募者としての水準と投票者としての水準なのだと思う。

 現在のところ、組織委員会はエンブレム委員会にコンセプトの設定を委ねている。しかし、コンセプトの設定はクライアントである組織委員会で行うものではないか。新エンブレム委員会は選考の進行管理に徹し、最終決定はクライアント=組織委員会で行ってほしい。批判やあら探しに耐えうる新エンブレムを選ぶためには、コンセプトを明確に定めたクライアント=組織委員会が責任を持って応募者を守れないとダメだからである。落選者が「めっちゃ悔しい!」と思える公募結果になった時、クライアント=組織委員会は旧案の失敗を少しだけ乗り越えることができるのだと思う。

 もちろん、エンブレム委員会を組織委員会の一部として考えるか、それとも組織委員会とは切り離してエンブレム委員会の役割を考えるかで見解が分かれるところである。私としては後者で考えている。オリンピック・パラリンピック開催に賛成であれ反対であれ、そこそこまともな手続きでエンブレムのデザインが選定されてほしいと思う。

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追記
・10月5日に第2回アンケートが公開され、今度は評価基準が尋ねられた。

【みなさまの声をお聞かせください】
 第1回目のアンケートにお答えいただいたみなさんありがとうございました!続いて次の質問です。東京2020大会エンブレムの選考にあたって最も大事なことは、次のうちどれだと思いますか?クリックまたはタップで投票ください。なお、投票の結果はエンブレム委員会での議論の参考にさせていただきます。
アンケート期間:2015年10月2日(金)〜10月8日(木)
(1)東京2020大会のシンボルになること
(2)デザインとして優れていること
(3)オリジナリティにあふれ、個性的であること(独創性)
(4)多くの人に共感してもらえること
https://www.facebook.com/tokyo2020.jp/posts/880051458752159

・10月16日に第3回エンブレム委員会が開催され、公募スケジュールと公募要項が公開された。

2015年10月16日:応募要項公表
2015年10月中:応募サイトの概要公開
2015年11月24日 正午:募集受付開始
2015年12月7日 正午:募集受付終了
https://tokyo2020.jp/jp/emblem-selection/

・11月30日に第6回エンブレム委員会が開催され、以下の方針が示された。

 11月30日、第6回のエンブレム委員会を開催しました。今回は、デザインのチェック方法と年明けのエンブレム委員会での選考方法について議論をいたしました。
 デザインのチェックはエンブレム委員会のメンバー(※1)に加え、エンブレム委員以外のデザイナーの方々と実施します。1作品ごとにモニターに映し、一定レベルの評価を得た作品が次の選考に進みます。一度審査が済んだ作品を見直して再検討するステップも実施することにしました。さらに審査の透明性を高めるために、すでに実施している文書による選考方法の公開に加え、映像なども含めたプロセスの共有のあり方(※2)についても議論致しました。丁寧でフェアな選考に向けた様々な施策について活発な意見が交換されました。今後、各選考段階での通過作品数についても適宜公開する予定です。
 また、来年の1月7〜9日での実施が決まったエンブレム委員会での本審査の基本方針(※3)も決まりました。この審査で絞り込まれた作品が、国際オリンピック委員会による国際商標調査に進む予定です。
 次回の委員会では、国際商標調査に関する確認や国民参加の方向性などについて引き続き議論を行います。

※1 デザインのチェック参加予定メンバー(50音順)
今中博之、榎本了壱、柏木博、勝井三雄、田口亜季、但木敬一田中里沙、中西元男、夏野剛長谷川祐子、フミ・ササダ、松井冬子、松下計
*エンブレム委員会メンバー以外の審査メンバーについては確定次第、本Webサイトに掲載いたします。 →第7回エンブレム委員会の後に公開
※2 審査プロセスの共有のあり方
実施方法については、確定次第、本Webサイトに掲載いたします。
※3 エンブレム委員会での本審査の基本方針
・十分な審査時間を確保するために、形式審査、デザイン審査を経た100〜200作品程度を対象とする。
・応募作品は紙媒体で審査を行う。
・エンブレムデザイン案、デザイン展開案、作品タイトル、コンセプトをあわせて評価する。
・全エンブレム委員が参加し、投票・議論を行い、商標調査を行う作品を選考する。
https://tokyo2020.jp/jp/news/index.php?mode=page&id=1556

・2015年12月8日に第7回エンブレム委員会が開催され、以下が報告された。

 12月8日、第7回のエンブレム委員会を開催しました。会の冒頭に、前日に締め切ったデザイン募集の結果14,599作品(※1)という多くの応募があったことが報告されました。また、2段階で行われるデザインチェックにおける審査風景の一部をライブ配信(※2)することも決定しました。今回の主な議題として、年明けのエンブレム委員会での本審査の選考方法について最終議論をいたしました。3日間をかけて段階的に投票と議論を繰り返し、商標調査(※3)に進める作品を絞り込みます。エンブレム委員会メンバー全員が多様な視点で審査をいたします。
 さらに、国民参画のあり方についても議論。具体的な実施方法の議論の前提として、参加の公正性に関する議論(※4)をふまえ、候補作品への意見を募る方向で意見交換がなされました。また、商標調査と作品公開のタイミング(※5)や類似著作物に対する考え方(※6)についても共有いたしました。具体的な国民参画の実施方法は引き続き議論することとなりました。
 次回のエンブレム委員会は本審査を行う来年の1月7〜9日です。年内に完了予定の形式チェックやデザインチェックの経過報告については、12月下旬に当サイトでご報告の予定です。
※1 デザイン募集の結果について
■ 応募数総計 14,599件 (詳細は省略)
※2 デザインチェックの審査風景の一部ライブ配信について
・配信方法とスケジュールについては、近日中にエンブレム選考特設ページで発表します。
 あわせて審査方法や審査員の紹介などの動画コンテンツも公開予定です。
※3 商標調査について
・エンブレムが国内外で商標登録可能かの調査については、一定期間を要することから、複数の候補作品に対する調査を平行して行う必要があること。
・商標調査には一定の費用と期間を要するため、多数の作品を調査にかけることは困難。1月9日のエンブレム委員会本審査で、商標調査に進める候補作品を絞り込む予定。
※4 参加の公正性についての議論ポイント
・エンブレム委員会が公式に国民参画による審査を行う場合は、公正な参加が担保される方法で実施すべき。例えば、厳密に1人1票が守られないならば、人気投票のような直接的な参加方法は実施すべきではないのではないか。
・候補作品を公開して作品への意見を広く募集することは、参画の機会であるとともに、エンブレム委員会の最終選考にも反映できるため大変意義深い。
※5 国民参加に必要な候補作品を公開するタイミングについて
・法的な観点から、候補作品を公開するタイミングは、商標調査をクリアし、商標登録出願が完了した後になること。
※6 類似著作物に対する考え方について
著作権は、商標権のように行政庁への登録を必要とすることなく権利が発生するため、類似しているものがあるかどうかをあらかじめ完全に調べる方法は存在しないこと。
著作権とは著作物を無断で模倣、コピーされない権利であって、偶然類似している場合には著作権侵害とはならないこと。
・よって、仮に採用作品と偶然に類似したものが発見されたからといって、直ちに著作権侵害となるわけではないこと。
・応募者は、応募にあたり、第三者著作権等を侵害していないことを確約してエントリーしていること。
・応募要項において、制作過程の情報やスケッチ・デッサン等を確認することがありうる旨を伝達しており、採用候補作品の決定後において、必要に応じてこれらを取り寄せることも考えられること。
https://tokyo2020.jp/jp/news/index.php?mode=page&id=1561

・また2015年12月8日に第7回エンブレム委員会開催後に、エンブレム委員会メンバー以外の審査メンバーが公開されました。

審査員一覧
・委員
松下計(東京藝術大学教授)、フミ・ササダ(株式会社ブラビス・インターナショナル 代表取締役社長)、夏野剛慶応義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特別招聘教授)、榎本了壱(クリエイティブディレクター/京都造形芸術大学客員教授)、柏木博(武蔵野美術大学教授)、中西元男(デザインコンサルタント/PAOSグループ(東京・上海)代表)、勝井三雄(グラフィックデザイナー/勝井デザイン事務所代表)
・審査員
青木克憲(クリエイティブディレクター)、天野幾雄(アートディレクター/グラフィックデザイナー)、岩上孝二(グラフィックデザイナー/崇城大学芸術学部教授)、カイシトモヤ (アートディレクター)、鎌田順也(アートディレクター/グラフィックデザイナー)、河北秀也(アートディレクター)、工藤強勝(グラフィックデザイナー)、左合ひとみ(グラフィックデザイナー)、高橋善丸(グラフィックデザイナー/大阪芸術大学教授)、寺島賢幸(アートディレクター)、中島祥文(アートディレクター)、はせがわさとし(株式会社D-NET&SDC project代表)、増永明子(アートディレクター/デザイナー)、宮田裕美詠(グラフィックデザイナー)、森重正治(アートディレクター/グラフィックデザイナー、有限会社アドボックス 代表取締役)、山形季央(多摩美術大学グラフィックデザイン学科教授)、加藤芳夫(公益社団法人日本パッケージデザイン協会理事長)、田川雅一(公益社団法人日本パッケージデザイン協会理事、株式会社ベネディクト 代表取締役社長)、宮崎桂(公益社団法人日本サインデザイン協会副会長、株式会社KMD代表取締役)、金田享子(公益社団法人日本サインデザイン協会常任理事、アトリエ景株式会社代表取締役
https://tokyo2020.jp/jp/emblem-selection/

・審査の進め方がまとめられました。

(1)形式要件のチェック(対象は14599点、通過作品は10,666点)
①事務局の職員総勢110名で、応募要項に記載の制作条件のうち、基本的な項目を満たしているか確認を行いました。
②形式要件のチェック①を通過した作品について、法的な観点から簡易確認を行いました。
(2)デザインのチェック①(12月15日より審査開始、対象は10666件、通過作品は311点)
 形式要件のチェック②までを通過した作品について、少人数複数のグループで、デザイン的な視点から審査します。※12月15日(火)8:45から10:15まで審査風景の一部をライブ配信する予定です(音声は一部を除き一切配信することができません)。
(3)デザインのチェック②(12月21日より審査開始、対象は311点、通過作品は64点)
 デザインのチェック①を通過した作品について、大人数1グループで、デザイン的な視点から審査します。
(4)エンブレム委員会での審査(2016年1月7日〜9日に審査、対象は64点)
 3日間をかけて段階的に投票と議論を繰り返し、商標調査に進める作品を絞り込みます。
エンブレム委員会メンバー全員が多様な視点で審査します。
https://tokyo2020.jp/jp/emblem-selection/